丁寧に生きる、と聞いて、何を思い浮かべますか?本のタイトルを読んだとき筆者は、ドアを静かに閉めるとか、雑な言葉を使わないとか、そういう意味だと捉えました。
もちろんそういった、想像のしやすい丁寧な行動についても大切なのですが、この本が読者に届けたいのは、「ていねいに生活をした先にある豊かな暮らし」だとおもいます。
その「豊かな暮らし」というのは、お金がたんまりとあって豊かな生活をする、というのももちろんそうでしょう。
しかし、この本の伝えている本当の「豊かさ」は、「心の余裕」にあると、私は捉えました。
心の余裕のキーになるのが、「心の持ちよう」です。
それではこの本を読むことによって何を学ぶことができたのか、お伝えさせて頂きたいと思います。
この本がおすすめな人
まずはこの記事をどんな人に読み進めて頂きたいか、この本をおすすめしたい人はどんな人なのかについて簡単に紹介します。
もしも一つでも当てはまれば、この本を読む価値は十分にあると思います。
この本をおすすめする人は・・・
- 毎日をもっと素敵なものにしたい人
- 朝起きるたびに憂鬱な気持ちになっている人
- もっとポジティブになりたい人
- 小さい幸せにしっかりと気づきたい人
- マインドチェンジをしたい人
- 今日をもうちょっと良いものにしたい人
それではこの本を読んで得たものを簡単に説明しますね。
人生をもっと素敵なものにできる
あなたは毎日わくわく生きていますか?
人生がキラキラしていますか?
朝起きるのが楽しみですか?
この本は、筆者である松浦弥太郎さんが人生を通して見つけてきた、生活の中でちょっと意識を変えればもっと幸せを感じることができるためのヒントを与えてくれる本です。
それを彼は、「人生の宝物」と呼んでいます。
生活を「豊か」だと感じるためにどうすると良いのかを、彼自身の経験と照らし合わせながら解説をしてくださいます。
一つ一つ、小さく分けられた章を読み進めていくうちに、気づきながら生活すれば自分が見ている世界はもっと素敵に見えるようになるのがわかっていきます。
すぐそこに転がっていた石ころを磨く方法を教えてもらっているような感覚です。
この本は、こんなときにはこう考えると良い、という人生を楽しくするためのヒントを与えてくれます。
当たり前なことをもう一度知る
例えば、弱い立場を言い訳にしてしまうことや、気まずくなった相手との関係を避けるなど、頭ではあまり良くないとはわかっていることでもどうしてもやってしまうことってありますね。
それを言葉にして、ダメですよ、と教えてくれます。
この本は、説教くさくないのに、心のどこかにずしっとくる言葉をかけてくれます。
素直に、確かにそうだよな、と頷いてしまうのも、それが筆者である松浦弥太郎さんの経験をもとにしているからかもしれませんね。
なぜダメなのかもしっかりと、理由をつけて教えてくださるので、スッキリとします。
読んでいると、これって私のあの時の・・・と自分に置き換えてしまうことがあったり、なんとなく身に覚えがあることを指摘されてヒヤッとしてしまったりします。
そういう部分にしっかりと答えを出して、言い切ってくれるのが読んでいて気持ち良いです。
1日1章の癖を
本を読んでみたいとは思うけれど、なんの本から始めればいいのかわからない、という人にもおすすめな1冊だと言えます。
1章が短いので、1日1章を読み、自分なりに噛み砕いてから寝る、という習慣をつけてみても良いと思います。
どの章独立しているので、一気に読みきってしまう必要もないですし、どちらかというとゆっくりと読みながら自分の生活に落とし込んでいくべき知識を与えてくれるような本です。
1章は大体見開き2〜4ページ程度なので、文字を読むことに慣れていない人でも無理なく読むことができると思います。
筆者自身、本を読むのは好きだけど何か人生の為になるもので読みやすいものはないか、と探しているときにこの本に出会いました。
スラスラと読め、続いているようなストーリーでもないのに早く次が読みたい、と思ってしまうような本でした。
みなさんもぜひ、1度目を通してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました!