アメリカ留学に行った人たちには英語を話せるようにならずに帰ってきた人が多かったのですが、その原因はなぜなのかについて説明しようと思います。
留学をしたいけど本当に英語は伸びるのかな。帰国時にも英語が話せないままの人もいるって本当?どうすれば失敗を防げるんだろう?
と考えている人の疑問に回答する記事になります。
留学は安くないので、時間とお金を無駄にして帰ってくるのは恐怖的ですね。
この記事でわかるのはこんな内容です。
- アメリカ留学で失敗した人の特徴
- 留学を失敗させないためにできること【環境づくりです】
- 1年留学で英語はどれくらい話せるようになるのか
- ホームステイを有効活用するための秘訣
- 留学前にできること
筆者は留学先をカナダにして良かったと思っていますが、結論から述べると「カナダ留学だったから良かった」のではなく、「選んだ環境が良かった」んですね。詳細については後述していきます。
もしまだ留学先の国選びに迷っているのなら、まずはそこから決めてしまって下さい。
【参考文献】国別に留学相談をしてくれるエージェンシーを比較紹介!「全部無料」で自分にとってベストな国と学校を見つけちゃおう
そこはあまり悩む部分ではないので、プロに相談して、サクッと自分の理想的な国や学校を選んでしまいましょうね。悩むべきポイントはもっと他にありますので。
それでは始めていきましょう!
※今回の「留学失敗」とは、「英語力を伸ばせずに帰国すること」を指しています。
アメリカ留学で失敗した人の特徴
筆者は高校時代に留学をしています。
その高校にある、1クラス全員1年間の留学をして日本に帰ってくるというプログラムに参加していました。
1年留学を終えて帰国し、集まったクラスメイトたちの中でアメリカに行っていたメンバーには、英語がペラペラになって帰ってきた人と、未だに何も話せずに帰ってきた人たちがいました。( アメリカに行ったメンバーに限りませんが。)
英語が話せるようにならないまま帰ってきた人たちの共通点はこんな感じです。
- 1年アメリカにいるだけで英語が話せるようになると思っていた
- スポーツばかりして勉強はしなかった
- 家では基本的に部屋にこもっていた
- 日本人とばかり話していた
- 英語で話そうよ!という日本人を馬鹿にしていた
- 電子辞書って何美味しいの
最後はちょっとふざけましたが、ポイントは捉えていると思います。
英語が話せるようにならなかった人たちがそもそも向上心に欠けていたのは言うまでもありませんが、それでも1年間帰国せずに留学を続けていたので、やる気が全くなかったわけではありませんよね。
つまり、話せるようにならなかったのには理由があります。
帰国後のオーラルコミュニケーションの授業の際に、英語でプレゼンをした自分を見てアメリカ組のクラスメイトが「すげえ!英語話してる!」と言ったときには衝撃的でした。
英語力が上がらなかった理由を少し噛み砕いて説明します。
✔️1年アメリカにいるだけで英語が話せるようになると思っていた
留学経験がないと思い込みがちなポイントではあるのですが・・・もし同じように考えている方がいらっしゃったら、危なかったですね。
夢を壊すようで申し訳ないですが、「英語圏にいるだけで英語がペラペラにはなりません」。
人間そこまで適応能力は高くないようです。
100パーセント日本語の環境にいるときに比べれば、自然と英語が聞こえてくる環境にいるだけで耳が慣れたり、表現力がつきそうなものですが、
意識的な努力なしでは英語力はついてきません。
そこにいるだけで自然と言語が学べるのは、赤ちゃんのときまででしょうね。
✔️スポーツばかりして勉強はあまりしなかった
スポーツやアート、趣味などは、言葉なしでもコミュニケーションに繋げるツールとして使いやすいです。
言葉がつたないうちにも、同じものを好きな人たちと言葉なき絆を作りやすいので、うまく活用していけば言語の上達にも繋げやすいのですが・・・
うまく使わない限りはただ言語を使うことから逃げるためのツールになってしまうようです。
言いたいことがうまく言えない、言われたことがうまく理解できない、そんな日頃のストレス解消にスポーツをするのも大切ですが、スポーツばかりで英語をおろそかにしてしまえば、英語の上達はしないです。
✔️家では基本的に部屋にこもっていた
学校に行って、帰ってきたら部屋にこもって家族とコミュニケーションを取らない、という人たち、もったいないんじゃないかなぁと思ってしまいます。
英語は言語です。言語はコミュニケーションを取るためのツールです。コミュニケーションをとって使っていかないと、うまくはなりません。
筆者がホームステイをした家族は、筆者を受け入れる前年にも1人の学生を受け入れていました。
その学生は、学校から帰ってくるとずっと部屋に閉じこもって出てこなかったそうです。
その結果、1年留学が終わり帰国するときにも英語を十分に話せるようにはなっていなかったと家族から聞かされました。
もしかしたら部屋で必死に英語の勉強をしていたのかもしれませんが、「会話力」という意味での英語力は、実践を積まないとついてはこないのかもしれませんね。
✔️日本人とばかり話していた
日本人と話すことに意義はありませんし、仲良くなったのが日本人だったのであれば日本人とばかり話すことになるのも悪いことではないです。
とは言え、目的が「英語を話せるようになるための留学」なのに、英語圏に行ってまで日本語を話していては、英語が話せるようになるわけがありませんよね。
【関連記事】日本人とは関わらないべき?留学中に悩んでいる人はとりあえずこれ読んでね
土地が違えど、扱う言語が同じなら、留学をしている意味がよくわかりませんね。
✔️英語で話そうよ!という日本人を馬鹿にしていた
当時は我々も高校生だったのでね、英語で話そうと努力する人を馬鹿にする人たちがいました。
確かに、ろくにコミュニケーションが取れるほどのレベルでない言語を使ってつたない会話をするくらいなら、日本人と話すときくらい自由自在に扱える日本語を話していたいと思う気持ちもわかります。
自分が日本語を話すたびに、「 Speak in English! 」と言ってくる日本人が煙たがれてしまうのも、語学力向上にそこまで注力したいと思っていない人目線に立つと仕方ないとも言えますね。
結論、煙たがっていた人たちは英語力を大して伸ばさずに帰ってきました。
✔️電子辞書って何美味しいの
電子辞書は本当に有能で、充電さえあればインターネット環境がない場所にいても膨大な量の情報を与えてくれます。
英語を話せない人にとって、最後のとりでが電子辞書と言っても過言ではないほど、携帯よりも大切に常備しておくべきツールです。
言いたいことがわからないときにはその場で調べられて、相手の言っていることがわからなければ電子辞書に言葉を入力してもらえばコミュニケーションが取りやすくなります。
電子辞書を持って歩く日本人を馬鹿にしている日本人を見かけたこともありますが、そういう人に限って大して英語が話せていませんね。
プライドを持って実力を損なうのと、一時的にプライドを捨てて実力を上げていくこと、どちらが良いかは自分次第です。
【関連記事】留学に電子辞書を持っていくべき理由!おすすめの機能や機種も解説しました
どうですか?もし今の自分に当てはまっていたら、意識を変えていきましょうね♪
留学を失敗した人たちの特徴を分かって頂けたところで、次は留学を失敗させないためにできることをご紹介します。
留学を失敗させないためにできること【環境づくりです】
ある程度の環境は自分で選ぶ必要がありますが、選べない部分はできる限り自分で環境づくりをしていくことが大切ですね。
留学に失敗した人たちが環境づくりで失敗した理由はこんな感じです。
- アメリカに行く日本人が多かった
- 周りの日本人の向上心が低かった
- 自分から環境を作りに行かなかった
- 目的のない留学をしていた
少し詳しく説明しますね。
✔️アメリカに行く日本人が多かった
アメリカに行ったから失敗したのではなく、アメリカに行く日本人が多かったから失敗しやすかったんですね。
選ぶことができたのは国までで、学校の選択ができなかったので仕方なかったとは言えど、クラスの半数がアメリカを選び出発しました。
常に日本人の友達が周りにいるとどうしても気が緩みやすいですし、同じように志高く言語上達を達成させたいと思っている人ばかりではないんですね。
自分を律して英語に集中するのは難しいです。
✔️周りの日本人の向上心が低かった
周りに日本人が多くても、みんなが向上心が高ければ一緒に言語上達を目指して切磋琢磨することができます。
しかし、少しでも向上心が低い人がいると士気が下がります。
特に若い人たちは、真剣にやっている人がカッコ悪く映りやすいんですよね。
自分が一生懸命に英語を学習したい場合は、彼らから距離を置いた方が良いのでしょうが、今後のことを考えるとそういうわけにも行きませんよね。
✔️自分から環境を作りに行かなかった
学校にいる間は日本人の友達ともそれなりに仲良くしていたとしても、放課後は家に帰って家族と英語を話すとか、学校でできた日本人以外の友達と遊ぶとか、環境づくりに努力ができる部分はありますよね。
環境づくりは、行動に出たものが制します。
自分の置かれた環境のせいにしていないで、自分でできる努力をしていきましょう。
- ホームステイを有効活用するなら
ホームステイをするのであれば、是非ホームステイ先の家族と仲良くなってたくさん話すようにしてください。
ホームステイをしようと思っている家族は、言語がつたない相手を受け入れようという姿勢でいてくれているはずです。
できるだけリビングにいるとか、自分から質問事項や会話のネタを用意しておくとか、できる努力をしてみましょう。
✔️目的のない留学をしていた
留学の目的が必ずしも「言語上達」である必要はありませんが、友達を増やすとか、日本ではできない体験をするとか、1年間精一杯遊ぶとか、目的がないまま留学を始めてしまったんですね。
留学をしながら目的が見つけるのも良いのですが、結局なぁなぁで時間だけ過ごして、気づいたら1年経っていた、というパターンの人は何にも達成しないで終わっています。
目標がない留学が悪いわけではないですが、「失敗か成功か」で言うと、成功とは言い難いのではないですかね。
成功させるために留学前からできること
留学前にできることは、英語の勉強に限りますね。
筆者自身は留学をすれば英語力が上がると勘違いしていたので、留学前には全く英語の勉強をしていませんでした。しておけば、もっと伸びたんだろうなと後悔しています。だからこそお伝えさせていただきます。
- 留学前から英語の文法と単語を勉強しておきましょう
筆者が実際に使っていてかなり有益だった文法の参考書と単語帳は、英語を勉強していた時に本当に役に立ったおすすめの文法参考書と単語帳は2冊だけでしたで紹介しています。
英語の勉強手順がわからずに何から手をつければ良いのか悩んでいる方は、ここでご紹介した本を最初から最後まで通して覚えるだけで英語力が飛躍的にアップします。
おすすめはこれです。
- 英語で会話することに慣れておく
英語での会話力については、実践なしには向上しません。これは経験しているので100パーセント言い切れます。
留学するまでに少し自信をつけておきたい、という方は、オンラインで先生相手に英語での会話を練習するのがおすすめです。相手は手慣れたプロなので、こちらの下手な英語も嫌な顔一つせずに聞いて、必要があれば直してくれます。
英会話学校に通うとグループでの授業ですら莫大なお金がかかってしまいますが、オンラインだと1対1で先生をつけても数百円から数千円でレッスンを受けることができるので断然お得です。
【参考記事】最初のお試しレッスンを無料で受けさせてもらえるサイトまとめ
まずは無料分だけ使ってみましょう。気に入らなければ本登録をしなければ良いです。
英語での会話は、留学に行ってからできるようになれば良いと思っていると大間違いですよ。緊張して頭は真っ白になりますし、英語の音に慣れておかないと相手の言っていることがわからないのは想像以上に苦痛です。
筆者は英会話の練習をしていかなかったので、かなり苦労しました。しょっちゅう泣きそうになってたのは秘密ですよ。
今すぐにできることはしておきましょう。
- 英語を伸ばした人たちがしてきた努力の方法を知っておく
それから、英語を伸ばした人たちがどんな努力をしてきたのかを知っておくことも、効率よく動くためには重要だと思います。
具体的に英語力を伸ばすためにするべき方法を知りたい方は下記記事も参考になさって下さい。
【参考文献】留学で英語力を伸ばして帰ってきた人たちがしていた共通の努力とは
がむしゃらに努力をするのは大切ですが、順序が分かっていれば「本当にこの努力方法で上達するのか」が分からずに不安な気持ちのまま努力を重ねる必要はありません。
先駆者がいるなら、しっかり情報をもらって利用していきましょう。
「留学の失敗」は人それぞれ
今回は「留学をしても英語が伸びないことへ不安を抱えている人」に向けて、「留学の失敗」の定理を「英語力が伸びなかったこと」として話を進めてきました。
「英語力を伸ばしたい」という目的を持っている人にとって「英語力が伸びずに留学を終えること」は「失敗」だというのは間違っていないです。
しかし、留学をするのであれば、「留学をしている人たちには10人10色の目的がある」ことを忘れないでいるべきだと思います。だから、「失敗」の形も様々です。
何が言いたいかと言うと、「留学をしている」からと言って、誰しもが「言語上達」を目標にしているわけではないことがあるということです。
以前Twitter上で論議を交わしている様子を見たことがありますが、今の時代は「自分のSNSを映やしたい」から留学する人もいれば、「外国人のパートナーが欲しい」、「外国で生活をしてみたい」、「自立して生きてみたい」、「日本人以外に友達を作りたい」などと、留学をする理由は人それぞれです。
言語上達をしたくて留学をしている人にとっては、言語上達以外の目的で留学をしてフラフラ遊んでいる人がどうしても好印象には映らないことがあるようですが、言語上達をしたい人だけが留学をしていいなどという決め事は存在しません。( 学校で英語を話さないといけないなどの規則を破るのはいけませんが。)
海外に出て、多様性が必要な生活をしていくのであれば、自分の固定概念に囚われて人をジャッジしないようになることも大切です。
気に食わない相手がいるのなら、自分が1歩引きましょう。
自分と同じ目的を持っている人たちと関わっていれば、自然と自分自身が向上していくはずです。
- 「失敗」の形も様々です。
言語上達を目的にしている人にとっての失敗が「言語が上達しないこと」であるのと同様に、海外ではっちゃけて楽しい思い出を作ることが目的で留学している人にとっての失敗は、「楽しい思い出が作れないこと」で、「言語の上達」にはあまり重点を置いていないのかもしれません。
留学はあくまで「ツール」です。使い方は人それぞれです。
それぞれがそれぞれの目的を達成させることに奮闘できるなら、それが成功の形だと思っています。あくまで筆者の意見ですけどね。
1年留学でどれくらい英語が話せるようになるの?
筆者のYouTubeチャンネルでは、実際に筆者自身が1年留学でどれくらい英語を話せるようになって帰ってきたのかをご紹介しています。
自分なりに努力をした結果ですが、筆者以上に英語が話せるようになって帰ってくる人と、話せるようにならないまま帰ってくる人とで別れると思います。
筆者自身は留学前に言えた最大限の英語が「 I like watermelon 」のみだったので、英語力の伸びしろはかなりあった方だと自負しております。
動画を最初の15秒だけ観ていただければ、どれくらい成長できたかわかると思います。
周りに留学をして英語力を伸ばした人がいるなら、そのときの話を直接聞いてみると良いですね。
何をしてきたのか、日頃はどんな生活をしていたのか、気になることを聞いてみましょう。
身近に留学を体験した人がいなければ、筆者のブログやYouTubeチャンネルで包み隠さずその頃の話しや注意点をご紹介しているので、チャンネル登録をして情報収拾をして頂けると嬉しいです。簡単に宣伝でした。
それでは、それぞれの留学を成功させてください!
>>オーストラリア英語はなまってるから留学するならカナダが良いって本当?両方の英語を1年間づつ聞いてきたので答えます