オーストラリアで1年のワーキングホリデーを終えようとしている筆者が、ワーホリに必要だった初期費用をまとめてみます。
同時に、語学学校なしで生活していくのにどれくらいの費用が必要になっているかもあわせてご説明していくので、これからワーホリを始めようと思っている方の役に立てれば幸いです。
筆者の場合、オーストラリアのワーホリでは語学学校には通いませんでした。
今回ご紹介するのは、すべて自力でワーホリ準備をしたときにかかった費用です。
これからワーホリの準備を自分でしてい方は、エージェントを使わずにワーホリをするときの流れについても解説している記事もあるのでどうぞ。
【参考記事】ワーホリを自力ですると決めてから準備する手順と方法をまとめました!必要な工程を流れで解説しています
まず結論から述べると、全体でかかった初期費用は約38万5千円です!
それでは早速本題に入っていきましょう!
ワーホリ初期費用の内訳
まずはざっくりと、何にお金がかかったのかを説明します。
・ビザ代
・片道航空券
・初期宿泊費
・第二次宿泊費
・保険料
・生活費
・交通費
まとめると上記の結果になりました。
具体的に、かかった費用と、なぜ必須だったのかについて説明していきますね。
ワーホリ初期費用:ビザ代
ワーキングホリデーに行くにはビザを取る必要があります。
ビザなしでの長期滞在や労働は不法になってしまうので、ビザがなければ話になりません。
オーストラリアの場合は456ドルかかりました。(2019年時点)
日本円に換算すると3万4千円くらいですね。(1ドル75円計算)
安くはない初期投資ではありますが、払わないという選択肢はありません。
これだけ払えば自国以外の国が自分の滞在を認めてくれると思えばありがたいものです。
特に日本は世界でも1番ワーキングホリデーができる国の多い国なので、日本国民として生まれた私たちはラッキーなんです!
ワーホリ初期費用:片道航空券
筆者はAir Asiaの格安航空券を取りました。
クアラルンプール経由で計19時間のフライトで約5万5千円でした。
筆者が向かったのはメルボルンで、目的地のシティーからはバスで1時間離れているアバロン空港に着いたので、空港から宿泊先に着くまでに20ドルのバスチケット(1ドル75円計算で1,200円)も必要になりました。
ワーホリ初期費用:初期宿泊費
16人で1部屋に寝るバッパーと呼ばれる格安宿に泊まったのですが、1週間泊まって184ドルでした。
日本円だと約1万4千円です。
ちなみにバッパーとはバックパッカーズの日本語通称名であり、その名の通りバックパッカーをしている人やワーホリで訪れた人たちが安く泊まるための宿のことです。
場所によっては朝ごはんがついてきたりします。共有のキッチンやバスルーム、お手洗いなどがついている共同宿泊所です。
筆者が泊まったバッパーも、16人部屋が一番安く、人数が少なくなるほど宿泊費が高くなります。
>>筆者がメルボルンで泊まったバッパーを紹介しているこちらの記事も参考になるかと思います。
ワーホリ初期費用:第二次宿泊費
筆者の場合現地についてから1週間バッパーに泊まり、その1週間の間に本格的に住むための部屋を見つけて移り住む予定を立てていました。
部屋探しをして移り住む間に仕事探しも並行してできるほど器用ではなかったので、部屋が見つかって移り住む準備ができてから仕事探しをしに街に繰り出したという流れです。
ということで、【最初の1週間が終わった頃からやっと仕事を探しに行って→仕事が見つかってから働き始め→初任給をもらうとき】までに払っていた家賃は、もともと持ち合わせていた日本から持って来ていた貯金でした。
これにかかったのが合計で1216ドル、日本円で約9万円でした。
簡単に内訳を説明します。
初期費用については部屋のオーナーによって様々で、例えば
まずボンド(部屋に入ることを保証するために前払いするお金)が家賃2週間分プラス鍵代という名目で数百ドル渡しておく必要があったり(オーストラリアではだいたい家賃が週払いか週2払いです)
ボンド2週間分だけ渡しておけばあとは住み始めてから家賃を払えば良い、という場合などもあります。
その地域の地価によって家賃が変わってくるので、家賃がどれくらいかかって、最初にいくら必要なのかはなんとなく事前に調べておくと良いと思います。
筆者の場合は2週間分の家賃をボンドとして渡して、鍵代も必要だったので、住み始める時点で合計600ドルくらい必要でした。日本円だと4万5千円くらいです。
筆者はメルボルンについてから仕事を見つけて最初のお給料が入るまで1ヶ月かかっていて、週に家賃を154ドル払っていた(8人のシェアフラットでした)ので、収入が入るまでの宿泊代は単純計算で616ドル。
初期費用と合わせると1216ドルなので9万円くらいかかってます。
ちなみにボンドというのは保証金のようなもので
住み始める前に、もし家賃の滞納をしたりとか、夜逃げなどをされてもオーナーの手元にお金が残るようにする、という、ほとんどのオーナーがとっている方法で、だいたい家賃の2週間分を請求されることが多いです。(詐欺にはくれぐれも注意してください!友人が実際に被害にあっています!)
部屋に入ると言ってくれたから広告を消して部屋を空けて待っていたのに、借りてくれる予定だった人と連絡がつかなくなってしまったということになればオーナー側の損失が大きくなってしまうので、リスク回避ということです。
このボンドは部屋から退去するときに、ものを壊したりしてなければ丸々返ってくることがほとんどです。(各自オーナーに確認してください)
ワーホリ初期費用:保険
筆者は1年分の保険に17万9千円かかりました。
どの格安保険を見ても、携行品が盗まれた際の補償がなかったので、特約で入っておきました。
結局幸運なことに何事もなく終わりましたが、パソコンの入ったリュックが盗まれた疑惑のあった(結局置き忘れだったので関係はありませんが)ブリスベン到着時には、保険に入っていたのが心のよりどころになりました。
>>オーストラリアで置き忘れをしてしまったときの対処法はこちらの記事でまとめています。
筆者が今回選んだのは東京海上日動ですが、オーストラリアで出会った人たちのほとんどがこちらです。
AIG損保のワーキングホリデー保険というよりも実際、AIGに入っている人以外に出会ったことがないです。
資料請求は無料なので、ひとまず資料に目を通してみるのが良いと思います。
保険は安くはないですが、筆者自身メルボルンに着いて早々レジュメ配り時に歩けなくなるほど足を痛めて病院に通うことになったので、本当に保険に入っていて良かったと思っています。
病院に通ったおかげで後遺症もなく、いまでは健康に生活できています。
また、歯医者での治療も状況が対象内だったので保険がおりました。
お金がないときの緊急事態だったので、本当にハラハラしましたが、保険に入っていて良かったと思いました。
喉をひどく痛めて病院に行ったりもしたので、個人的には保険に入っていて本当に良かったと思っています。というより入っていなかったときのことを考えると恐ろしいです。
次にまた長期で渡航する際にも、必ず入って行きます。
皆さんも、一つしかない体です。
下手にケチらず、身の安全は確保して行きましょうね。
ワーホリ初期費用:生活費
最後に忘れてはいけないのが生活費です。
人が生きるためには食べ物が必要です。
今回は現地で仕事が見つかるまでの生活費も、初期費用としてカウントします。
自炊をすれば、週に30ドル程度、つまり1ヶ月で120ドル程度(1ドル75円計算で9000円)でとどまります。(体の大きめな男性だと倍くらいかかるかもしれませんが・・・ちなみに筆者は体が比較的小さめだけど食事は人並みにする女性です。)
オーストラリアでは外食をするとランチでも余裕で20ドル(1ドル75円計算で1500円)越えがザラです。
500円程度ではタピオカすら買うことができません。(筆者は社会人の頃ランチを500円以内におさめようと必死でした。牛丼屋さんに感謝です。)
ブリスベンで5ドルカレーを発見したときには驚いて記事にしてしまったくらいです。
ちなみに案の定オーストラリアで生活している組からの反響がすごかったです。
ということで、外食はオーストラリアで仕事が見つかり、時給20ドル(オーストラリアは最低時給が19ドル前後の国です)で稼ぎ始めるまでお預けです。
とは言えスーパーマーケットに行って食材を買い、自炊をするとなるとかなり食費を抑えることができるのがオーストラリアの凄いところです。
パスタは500gで1ドルですし、牛乳も1リットル1ドルです。
卵は700gで4ドル前後ですね。
人参も1kgで1ドル50セントくらいなので、バランスの良い食事を心がけてもしっかりとした食事をすることができます。
セール品だけを買うなどして上手に買い物をすればかなり節約できるはずです。
実際に筆者がワーホリ中に料理していた、栄養バランスを考えつつ節約レシピと生活の様子はこちらの記事でご紹介しています。
とは言えこれは本当に娯楽のないカツカツの生活費なので、一回友達と缶ビール1杯飲んでしまえば4ドル、バーに行って生ビールを1パイント飲んでしまえば10ドルかかります。
ちなみにドミノピザは1人前(小さめ1ホール)5ドルなので、どうしてもピザが食べたくなったときには足を運んでみてください。
筆者はバッパーでできた友人に教えてもらってピザを買いに行って、一緒に夜ご飯の時間を楽しんでいた頃が懐かしいです。
ワーホリ初期費用:交通費
こちらはオーストラリアで言うCBD内に住み、CBD内だけで仕事を探すという方(大きなシティー内でのみの行動)であれば必要になってきますね。
料金は電車やバス、トラム等に乗る距離にもよるので一概には言うことができませんが、筆者の場合はCBD内に住み始めCBD内に仕事を見つけたのであまりかかることはありませんでした。
とは言えレジュメ配りに少し先まで足を運んでみたこともあったので、片道4ドルだったとして1日で8ドルを2回程度で約16ドル(1ドル75円計算で1200円)として計算します。
オーストラリアの都市別で交通手段をまとめた記事を載せておくので、まだ行く都市を決めていないという方や、行く都市の交通の便について知りたいという方はあわせて目を通して頂ければ役にたつと思います。
ワーホリ初期費用:合計金額発表!
それではざっくりと、初期費用としてかかった金額をおさらいしていきます!
ビザ代 34,000円
片道航空券 55,000円
空港からシティーまで 1,200円
初期宿泊費 14,000円
第二次宿泊費 90,000円
保険 179,000円
生活費 9,000円
交通費 1,200円
ということで総計は・・・383,400円!
38万3千4百円!(表記変えたほうがわかりやすいかと思い)
これはこれは、いかがでしたでしょうか?
おそらく、
たっか!!という方と、案外やっす!!と思われる方に分かれるかと思います。
決して安い値段ではありませんし、それなりの覚悟を持って行動することにはなりますが、夢のまた夢のような値段でもありません。
とは言え、今回ご紹介したものはあくまで筆者個人にかかった費用でしたし、現在振り返って見て最低で必要だった費用のみを計算しています。
正直もっとかかってた実感はあります。
というのも筆者、たまには友人と遊びに出かけたり、街でコーヒーを買ったりなどという出費をしていたからです。
というより実際に1ヶ月、キッツキツのギリギリで生活していくことができる人の方が少ないのではないでしょうか?
ということで、だいたい今回の金額に5万円~10万円程度は余裕を持っておけば、常にハラハラしながら生きる、ということもなくオススメです。
また、筆者の場合入国後約1ヶ月で仕事が見つかっていますが、仕事探しに関しては運です。
もっと早く見つかるかもしれないし、もっと遅く見つかる可能性もあります。
ある程度の緊張感を持っているのは大切ですが、あまり自分を追い詰めないように準備をしてから渡航してください。
それでは今回は以上となります。
何か疑問点等ございましたら、Twitter(@tabi_konnichiwa)にてご連絡頂ければ対応させて頂けるかと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
良いワーホリ生活をお送りください!