オーストラリアにはいくつか大都市があり、その都市のどこかを拠点にして旅行やワーキングホリデーをするのがメジャーです。
どの都市も全く違った色があり、どこが好きになるかは人それぞれ違います。
どこも魅力的な都市なことには間違いないのですが、だからこそ、どこに行くべきなのか悩んでしまいます。
どこも行ってみたいけど、まずどこに行くべきなのかが決められない…
という方は、交通手段も視野に入れて考えてみるといいかもしれません。
オーストラリアは大都市全般的に、交通機関は整備されているので生活しやすいです。
しかし、違う都市を訪れてみると、あの街の方が住みやすかった…と思うくらいには、交通機関は重要だと感じています。
【この記事でわかること】
都市別の交通機関と利便性について比較します。
住んだときのイメージをしつつ、参考にして頂ければ幸いです。
必要不可欠な基礎知識
まずはオーストラリア全土で比較的共通している、知っておかないと困ってしまうであろう知識をご紹介しますね。
電子カードを用意する
オーストラリアでは都市によって使われている電子カード(磁気カード)が違うのが、正直面倒くさい!
電子カードとは、日本で使われているパスモやスイカのことです。(東京以外では別のカードが使われているみたいです)
日本では日本国内であれば電子カードは共通して使えますが、オーストラリアでは都市別でわざわざ買い換えないと使えないんです…!
ならチケットを買えばいいじゃん!と思うかもしれませんが、カードのチャージをしておけばタップで乗り降りが簡単にできること以上にカードを使うからこその割引がきくので、使うことのメリットは大きいです。
エコにもなりますしね!
チャージは運転手さんにしてもらえる都市もありますが、できない都市もあります。
事前に駅やrainbow casket等でチャージをしておくことをおすすめします。
ゾーン別で料金が違う
また、オーストラリアの交通機関はどの都市もゾーンごとに分けられていることが多いです。
中心部からゾーンによって運賃が変わってきます。
ゾーンをいくつまたぐのかによって、かかってくる料金を計算することができます。
遠くに行けばいくほどお金がかかるシステムです。
バスの運賃は基本的に、電車等の他の交通手段よりも安いです。
バスの乗り方
基本的に、乗りたいバスが来た時には手を挙げないと止まってくれません。
乗りたいバスが来たら運転手に、私はあなたのバスに乗りたいんです!とアピールしましょう。
また、乗り込んだら忘れずにカードをタッチしましょう。
これを忘れると区間で最長距離を乗った料金を払わされるなどの罰金があります。
そして、降りる時にはアナウンスがありません。
自分の目で今どこにいるのかを確認しましょう。
初めて行く土地で降りる場所がわからないときは、携帯のグーグルマップを使って自分の位置を確認して降りると良いです。
また都市にはよっては、乗った時には運転手にhelloと挨拶、降りるときにはthank youと言って降りる人が多いです。
慣れるまでは少し勇気を出す必要があるかもしれませんが、気持ちが良いのでおすすめします!
それではいよいよ!都市別での交通機関を見て行きましょう!
メルボルン
- メルボルンで使われている電子カード
メルボルンの電子カードはmyki card(マイキーカード)と呼ばれています。
- 主な交通手段は無料トラムか電車
CBDと呼ばれる都市の中心部には、無料トラム(路線バス)が走っています。
このいつでも無料で乗ることができるトラムが、メルボルンの最大の魅力だと思います。
本数も、10分程度待てば次のものが来ます。(夜は週末のみ運行しています)
メルボルンの都市はボックス型になっていて、トラムは基本的に直線で走るので、非常に簡単です。
最初は乗り方に戸惑うかもしれませんが、慣れると行く方向を見ればどの辺りに行けるか想像ができるようになります。
ボックス型になっているエリアの先まで行く場合は有料となるので、マイキーカードを乗るとき、降りるときともにタップしましょう。
トラムで行けない遠い距離のときには、電車を使うことができます。
メルボルンの周りには、電車で行くことができる距離にいくつか有名なビーチがあります。都心とはちょっと違った雰囲気の街を楽しみにいくのも良いです。
ピーク時でないとされる時間帯に乗ると、30パーセントの割引が効きます。
紙のチケットでも有効ですが、マイキーカードを使っていれば、自動的に30パーセント割り引いてくれるので楽です。
ピークではない時間は以下の通りです。
・平日午前9時~午後4時までにメルボルン発着のもの(3つ以上のゾーン利用)
・平日午後6時以降にメルボルン発着のもの
・土日祝日
バスもあります。
トラムが通っていない場所で、電車の駅も近くにない場合、バスで行くのが一番はやいことがあります。
有名なピンク色をした湖「ピンクレイク」には、CBDのSouthern Cross駅からバスで行きました。
ブリスベン(ゴールドコースト)
- ブリスベンで使われている電子カード
ブリスベンの電子カードはgo card(ゴーカード)と呼ばれています。
ゴーカードを使った場合、紙のチケットを買うよりも30パーセント安くなります。
また、8時半〜15時半、平日の19時以降と週末祝日は、20パーセント安くなります。
- 主な交通手段はバス
1週間の中(月曜〜日曜)で8回目以降の乗車は、ゾーンに関係なく半額での使うことができます。
バスでの接続は良く、1,2時間程度であればバスを使うことが多いです。
無料で出ているフェリーもありますが、観光目的の場合以外には時間もかかって使いにくいです。
電車も通っているので、バスではいけないような距離に早く行く場合に使えます。
ゴールドコーストまでは電車で2時間で行くことができます。
歩くのには遠いけれど、バスに乗るほどではない、という距離であれば
街のそこら中に置いてあるLime(自動で走るスクーター)を使って移動するのが楽です。
シドニー
- シドニーで使われている電子カード
シドニーで使われている電子カードはOpal card(オパールカード) といいます。
オーストラリアでは、宝石の1つであるオパールが取れることで有名ですね。
オパールカードの利点として、どれだけ使っても1日16.10ドル、1週間(月曜〜日曜)で50ドル以上かかることがありません。
また、毎週日曜日は2.8ドルでバスに乗り放題です!
- 主な交通機関は電車
シティーでは電車での移動が主要で、10〜15分毎で出ています。
オーストラリア第1の大都市なので、交通の便は非常に整っています。
パース
- パースで使われている電子カード
パースで使われている電子カードは、Smart rider card (スマートライダーカード)です。
チケットを買うよりも15〜25パーセント安くなります。
- 主な交通機関は電車、バス、フェリー。
スマートライダーカードを使う場合にはバスのフリーゾーン(無料ゾーン)の適用があり、ゾーン内で乗り降りをする場合はスマートライダーカードをタップする必要はありません。
ゾーン内で乗って、ゾーン外で降りる場合、あるいはゾーン外で乗ってゾーン内で降りる場合は、乗ったとき、降りるとき共にタップをする必要があります。
もしタップをし忘れると罰金がとられてしまうので注意しましょう。
さらに、パースの中心街、Fremantle、Joondalpuという場所にはcat busというバスがあり、無料で使うことができます。
フェリーは15〜30分間隔で運行しています。
ケアンズ
- ケアンズの電子カードは無い
ケアンズでの交通手段は、バスと電車です。
電車は遠方へ観光へ行く際の利用が主で
市内の移動には適していないため、
基本的にはバスを使うことが多いです。
このバスも、多くて30分〜1時間に一本程度の運行です。
また、運賃の支払いは現金のみとなっていて、電子カードは利用できません。(ケアンズだけ突然異国感が出ている…)
バスのチケットは、片道切符、1日乗り放題切符、1週間乗り放題切符があります。
非常に小さいと言われるケアンズですが、都市は歩ける程度の大きさなので、
少し遠くまで行きたい場合はタクシーやUberを使うのもメジャーです。
まとめ
一番大きな都市のシドニーと、二番目のメルボルンの交通機関が便利だと感じます。
ブリスベンはとても大きいわけではないですが、中心部の南部south Brisbane から北部のfortitude valley まで歩くとなると40分程度かかります。
バスも常に有料なので、市内の隅から隅までを無料で走っているトラムがあったメルボルンは楽だったな、と感じます。
シドニーも、かかる料金の上限があるとは言え、使うたびにお金がかかると思うと、メルボルンの完全無料トラムは最強だったのだなと実感しました。
ということで、交通面で筆者が個人的に一番おすすめするのは、メルボルンです。
大きい都市であり、夜遅くまで活発的な街ですが大きすぎないので、夜まで遊びつつ家にも帰りたいという人には住みやすいと思います。
逆にもっと落ち着いた街で、小さい範囲でゆっくりしていたい、という人にはブリスベンをおすすめします。
シティーの端から恥まで歩けない距離ではないですし、バスを使って郊外に出ても訪れる場所が多いのが良いところです。
オーストラリアの海で有名なゴールドコーストやサンシャインコーストも、電車やバスで行けちゃう距離です!
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