ワーキングホリデー中、キラキラと楽しそうにしている人たちが目立つ中、「実際に闇はないの?」と疑問に思った人もいるのではないでしょうか。
Twitterやインスタクラムでは、辛いとかやばいとか、ネガティブなことは呟かずに、良いことばかりをつぶやく人が多いですね。
筆者もそのひとりです。ネガティブなことばかり言っていては、どんどんネガティブの渦にハマっていきますからね。何も生みません。
とは言え、これからワーホリをしようとしている人にとっては、綺麗な上っ面だけではなく現実のところを知りたいものです。
え、違いますか?
ということで今回は、
- ワーホリでした辛い経験
- 苦労したこと
- 後悔したこと
をまとめます。
これからワーホリを控えている人にはあまり気を落とさないで頂きたいので先に一言添えさせて頂きますが、辛いことって、楽しいことほどの力を持っていません。
その時は辛くても、終わってしまえばちっぽけだったと思えるものです。
そして、辛いことがあっても、乗り越えられないほどのことはほぼ起こりません。
それがあなたを強くしてくれます。良い経験になることに間違いはないので、起こりうることの予習をしておくつもりでこの記事を読み進めていって頂けたらと思います。
ワーホリがつらい理由:誰も頼れないから
一人で海外に飛び立って、自分を守ってくれる人はいません。
たまたま現地に親戚や知り合いがいる場合はラッキーだとして、大半の人は誰とのコネクションもない中見知らぬ土地にほっぽり投げ出された状況になるでしょう。(自分で行ったとは言え)
ワーホリ中はほぼずっと、何か疑問に思っても質問できる相手がいないから、とにかくインターネットに頼り、正しいかは分からないけど行動に移さないと生きていけない、という状況でした。
たとえ住む場所が見つからず帰る家がなくても、たとえ仕事が見つからなくて飢え死にしそうでも、頼れる人はいないのです。
日本にいる人たちに連絡して相談をしても、向こうにはこちらの状況はわからないですし、なんで相談しているんだろう、という気持ちになります。
何が起きても自分でどうにかするしかないし、ましてや相談をする相手もいないのです。
生活に変化があるときには特に、孤独感を感じてしまうことも多かったです。
ワーホリがつらい理由:人と比較してしまうから
自分の仕事が安定していないときに、しっかりと職について定期的に給料が入っている人を見たときや、
やりたいことも見つかっていないときに、手に職があって楽しそうに生きている人を見て、自信をなくしてしまうことも多かったです。
人と自分を勝手に比較して、自己嫌悪や自己否定、自信損失をしていくのです。
そうして、自分はなんのためにここにいるのかを、見失ってしまいます。
何にもできずにたたずんでいて、自分は何者でもないのだ、ということを実感してしまうのです。
こんなところで何やってんだ、と何度も繰り返し思い続けてしまう時期もありました。
- ツワモノがやたらと多い
周りを見渡せば、自分よりも経験がある人、勇気がある人、実力がある人、語学に長けている人、特技がある人、尊敬するべき人がたくさんいることに気づきます。
普段の生活では関わることがなかったような人とも付き合っていく機会があり、その中で自分を未熟だと感じ、苦しみ、焦っていた時期がありました。
- 日本にいる友人と自分を比較してしまう
そして、もう一つが、日本にいる友人たちとの比較です。
社会人として働いている友人たちが、当たり前に会社に勤め、当たり前に毎月給料をもらい、たまにボーナスをもらって貯金をしているという話を聞くと
なぜ自分はこんなにギリギリで、いつクビにされてもおかしくない状況で、給料が足りないから仕事を掛け持ちまでして、ワーホリをしているのだろうか
という疑問が生まれ、自分が情けなくなってきてしまうことがありました。
将来日本の会社に勤めたい、と考えている人には酷かもしれませんが、ワーホリ自体がキャリアのプラスになることは稀だと思います。
筆者にとっても、特に英語を上達させたいという目的もなく、ひとまず生きるためにオーストラリアで仕事をしている状況でした。キャリアを積むでもなく時間を無駄にして終わるだけかもしれないという恐怖感に襲われることは多々ありました。
とは言え、すでに自分に十分な実力や自信のある方であったら筆者と同じように感じることはないかもしれないので、個人差はあると思います。
ワーホリがつらい理由:日本にいる人たちとの距離があるから
これはワーホリ期間中を通して、結構きつかったですね。
今では世界のどこにいてもすぐに人と繋がることができるSNSが便利な時代ではありますが、そのSNSにこそ苦しめられました。
いつも仲良しの友人たちが、楽しそうに集まっているインスタグラムのストーリーをみて、「楽しそうだな、羨ましいな、そこに居たかったな」と思ってしまうのは自分の弱さだと思います。
ずっと会えていなくて寂しい思いをしている中で、会いたいなぁと思っている友人たちが集まっているのを見ると、疎外感を感じてしまうものです。
特に、自分がワーホリでもがいている時期に楽しそうなストーリーを見ると、こんなこと乗り越える必要もなかったのに、なぜ自分から辛い道を選んだのだろう、と自問してしまいました。
その結果、インスタを開くのを一切辞めました。
大好きな人たちと、日本で、なんの不自由もなく楽しく過ごしていたい、そんな気持ちを押し殺しながら、自分を律していたことを自覚したのは、日本に帰国してから友人たちがWelcome backのサプライズをしてくれたときに涙が溢れ出てしまったときでした。
ワーホリがつらい理由:言語の壁、文化の壁があるから
言葉の壁、そして、文化の壁は大きいです。
いくら必死でやっていても、母国語を扱うのと同じレベルでは生活できない、というのをネイティブと一緒に働いてみて実感しました。
1対1で会話をするのと、ネイティブ相手にネイティブの中に入って仕事をするのでは違います。
日常会話と仕事で必要な会話もレベルが違います。
仕事に支障をきたすわけにはいかないのに言われたことが100パーセント分からない、言いたいことがうまく伝わらない、そんな場面に出くわすたびに自信を喪失し、部屋に閉じこもりたい気持ちになりました。
オーストラリアの言い回しやアクセントにも慣れないといけない、と焦っていた時期があったのも覚えています。
- 文化の壁
知らないことが「悪いこと」になってしまうことがあるのが、文化の壁だと思っています。
【関連記事】レストランでの仕事中に注文された「アイスコーヒーの定義」を知らずに困惑し、オーストラリア人のマネージャーに呆れられたときに書いた記事
「知らなかった、日本では違う」という言い訳が受け入れてもらえない状況が苦しいときがありました。
心無い人や、そのときに余裕がない人は、そういうハンデがある相手に優しくしようなんて思いません。というか、それが普通です。
文化や言語交換では面白いトピックになる「まだ知らない」ことも、仕事中や普段の生活では、異文化の違いを知らないことが相手にとって面倒になってしまうだけなことがあります。
わからなかった、申し訳ない、知らなかった、嫌な顔された、悲しい
特にワーホリ初期には、そんな気持ちを定期的に繰り返していました。
ワーホリがつらい理由:心無い声と差別があるから
経験のない方は少し驚いてしまうかもしれませんが、心のない人はネイティブ言語を話していないこちらに面と向かって、君は言語が下手だ、と言ってきます。
【関連記事】英語ネイティブにYour English is bad と言われたときに言い返すべき対処法
それがたとえ事実だとしても、そう言われてなんと返答すれば良いのでしょうか。
人を傷つけることだけが目的であって、それを伝えることによって何かを生み出すことができない無能な人の一言にも、人は傷ついてしまうものです。
ため息をつかれたり、話を聞いてもらえなかったり、そんな言葉ない態度にも恐怖心を覚えてしまいます。
- 異国に住むなら「差別」は付きまとう
差別については、友人の中にも経験のある人が多かったです。
これは日本人だけではなく、フランス人やトルコ人の友人たちもオーストラリア人に差別を受けていたので、「外国に住む」上ではどんな人でも隣り合わせになることです。
筆者自身にも、見た目がアジア人なため言葉が通じないだろうと見下され真横で悪口を言われた経験があります。
友人は、トラムで座っていただけでこの国から出て行けと叫ばれるなど、理不尽な体験をしました。
差別は、予期しないタイミングで突然直面するものです。。
「海外で外国人として生活する」ということは、そういうことなんです。
心を強く持とうと、いくらイメージで準備をしていようと、隙ありの脇腹に死角から直撃されたようなダメージ(そんな格闘技の経験はありませんが)を受けてしまうと、判断が鈍り、すぐに対応できなかったりします。
それが後になっても古傷のように心に残ってしまう、というのは普段強気の筆者でも経験済みです。
ワーホリがつらい理由:仕事や部屋が見つからないから
正直これはベーシックなことすぎて入れようか迷ったお題ですが、念の為。
仕事が見つかりやすい時期もありますし、部屋に関しては運なので、一概としては言えないことです。人によってはかなり苦戦しますし、場合によっては簡単に見つけられます。
しかし逆に「仕事は簡単に見つかる」とか、「理想の部屋が絶対に見つかる」という発想は捨てた方が良いです。(日本を含めどの国でも絶対なんてことはないです)
仕事が1ヶ月で見つかることを、早いととらえるか遅いととらえるかは人それぞれだと思います。そもそも、仕事探しにかかる日数は、人によって数日〜数ヶ月かかるので様々です。
筆者の場合は仕事探し初日に仕事が見つかったこともありますし、1ヶ月かかったこともありました。
仕事が見つからないときには、いつだって焦ります。仕事を見つけなくてはいけない時点で、焦り始めます。
不安だし、怖いし、つらいです。
だって、このまま仕事が見つからなかったら部屋代が払えないし、食べていけないんですから・・・。
【関連記事】仕事を見つけてもクビになったときの話し、反省点付き
とは言え、「だからワーホリはつらい!」という大きな理由になるかと言うと、今回述べている別のトピックの方がメインになるかな、と感じます。(あくまで筆者個人の意見です)
本気で仕事を探して最後まで見つからずに帰国をした人は筆者の知っている限りいないですし、英語が全然話せなくても何かしら仕事を見つけてくることができます。(やる気と根性は大切です)
とは言え、ワーホリの現実と言われれば、仕事を探すことや部屋を探すことは、ほとんどの人が乗り越えないといけない山であることに間違いはないでしょう。
筆者もつらい思いはしました。
ワーホリがつらい理由:日本食が日本食じゃないから
海外に住んでいると、日本食が恋しくなるタイミングがあります。
現地の食べ物に飽きて、美味しい日本食を食べに行こう!ということでいざ日本食レストランに入ってみると、なんだかピンとこない味。
日本食を意識しているのは伝わるけど、なんだか日本の日本食とは違う、その国に寄せられた味になっていることが多いです。
日本人が経営しているレストランだと期待はできますが、それでも満足のいく日本の味を楽しめることは難しいです。素材が違うんでしょうね。
日本食を食べているのに、なんとなく満足しない、そんな生活の中、ますます本物の日本食が恋しくなってしまいます。
それから魚介類は、日本の刺身に慣れている方にはつらいはずです。
海外で食べる寿司は、寿司ではなくSUSHIです。
寿司にはアボカドやマヨネーズ、チキンカツが乗っています。
新しい感覚で美味しいですが、本当に日本の寿司が食べたいんだ!というときには美味しいものを見つけるのはほぼ不可能でしょう。
あくまで、寿司ではなくSUSHIなんです。
日本食は、手が届きそうで届かない、中途半端なものが多いです。
ワーホリがつらい理由:日本人が敵になるから
正直筆者自身は大して直面したことはありませんが、多くの人が体験しているのが「日本人が敵になる」という状況です。
日本人同士は対抗心が芽生えやすいようで、俗にいうマウントを取ってくる人や、日本人の英語(あるいは共通で学んでいる言語)にケチをつける人、日本人には優しくしない人、他の日本人を見下す人が稀にいるようです。
知り合いにも、「他国籍の人にはフレンドリーに接するのに日本人の自分のことだけ無視する日本人」がいた、という話しをしていた人がいました。
そういう人は自分に余裕がない、あるいは自分の見えている世界が狭いことがほとんどで、
自分の実力も大したことないから、人の頑張っている姿に難癖つけたくなるんだと思います。
本当にその言語ができる人は、他人の英語(あるいは共通で学んでいる言語)を笑いません。なぜなら、自分にも努力をした経験があるからです。
それがわかっていても、いざ直面すると嫌な思いをしてしまうものです。
海外で一番頼れるのは日本人だと思っていたら、案外そうでもなかったという例は少なくないです。
ワーホリに大切なことと、つらいことを乗り越えた先には
辛いことも多々ありますが、終わってしまえばちっぽけだったなと思えるものです。心の傷になって残ってしまったものもありますが、時間や経験と共に癒えると思っています。
大切なのは、自分を強く、心を広く持ち、努力している自分を褒めてあげることです。
嫌な思いをした人は、他人に優しくなれます。
中には嫌味な人、いつもきつく当たってくる人がいて辛い思いをしたり、
努力をしているからこそ自分の不甲斐なさに情けない思いをしてしまうこともあるかもしれません。
でも、そういうときにこそ、自分を強く、心を広く持ちましょう。
ひどいことを言ってしまう人の裏側には、何か理由があるのかもしれません。
人に優しくできない理由があるのかもしれないし、どうしても心に余裕が持てない状況なのかもしれません。
そう思えば、自分の心にはゆとりを持つことができるのではないでしょうか。
自分の力じゃどうしようもない局面が多いワーホリ生活では特に、そうやって生きていた方が、自分も楽です。
ワーホリを終えて今振り返ると、よくやったなぁと思います。
わりときついこと多かったですよ
当時は生きていくために必死で、住む場所や仕事を探して街を歩きまわることも当たり前でした。
良い部屋や仕事が見つからないときにはやはり不安になりますし、ここに何をしに来たんだろう、と自問してしまうことが多かったです。
それでも個人的には、ワーホリで学んだことは多かったです。
全ての人にとって、思い出全てがポジティブなものになることは少ないと思います。
それでも、筆者はワーホリをして良かったと心から思います。
- おすすめ:目標を持って行くこと
これからワーホリをしたい!という人は、目的を持って行くことをお勧めします。
あくまでも個人的な意見ですが、ワーホリを終わらせても意味を見出せなかった人たちの傾向は、「ワーホリをすることに目的がなかった人」たちです。
英語を学習したい、国際的な友達を作りたい、海外で活躍する日本人と知り合いたい、海外で働いてみたい、ひたすら長期でホリデーしたい、SNSをキラキラさせたい、今の生活から逃げて新しい世界を見たい
目的はなんでも良いと思います。
楽しかったことよりも辛かった思い出ばかりが蘇ってしまう人は、「何も見つけるものがないのになんとなく飛んでしまった」人たちのように見えます。
目的を達成できなかった、という人よりも、時間の喪失感が大きいのではないでしょうか。なんせ何も見つけたいものがなかったんですから。
ワーホリを活かすも殺すも自分次第です。
楽しい思いもつらい思いもしながら、自分にとって意味のあるワーホリにしていってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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