現在、世界的に有名な超セレブとして知られるキム・カーダシアン( Kim Kardashian ) がKIMONOと名付けられた独自の矯正下着ブランドを商標登録申請したと話題になっています。
KIMONOというキーワードが入った商品は既にいくつか登録されていますが、今回はKIMONOというはっきりと1つの言葉を特定の衣装として登録申請がされていることに、注目が集まっています。
こちらのシェイプウェアがKIMONOと商標登録申請されたものです。
キム・カーダシアンって?
女優、モデルとして有名なアメリカ国籍の女性。
裕福な大物大家族のリアリティショーが配信され、大勢の注目を浴びました。
エピソードは16まである番組「 Keeping up the Kardashians 」はHuluにて配信されています。
筆者も一時期かなりハマって見ていました。
美人ぞろいのセレブ家族が繰り広げる日常のドラマの数々と
セレブの生活っぷりを見られます。
最初の2週間は無料で登録体験をしてみることができるみたいです。
現在モデルやコスメのプロデュースをしていることで有名な
カイリー・ジェンナーやケンダル・ジェンナーは異父妹です。
ドッと流行った後も、落ちないマットリップの実力がすごいとして
かなりの人気を保ち続けているこのリップグロスとリップライナー、見たことはあるのではないでしょうか。
何が問題なの?
商標登録がされることにより、米国でKIMONOをいうワードをキム・カーダシアンの許可なしに使えなくなります。
つまり、これから日本が着物を扱ったビジネスをアメリカに持って行った際、KIMONOと入った社名登録等が難しくなります。
25日には15年間待ちわびていた企画であることを表明、喜びを表現していました。
Finally I can share with you guys this project that I have been developing for the last year.
— Kim Kardashian West (@KimKardashian) June 25, 2019
I’ve been passionate about this for 15 years.
Kimono is my take on shapewear and solutions for women that actually work.
Photos by Vanessa Beecroft pic.twitter.com/YAACrRltX3
本人「Finally I can share with you guys this project that I have been developing for the last year.
I’ve been passionate about this for 15 years.
Kimono is my take on shapewear and solutions for women that actually work.」
つまり
「キモノは私にとって実用的なシェイプウェア。女性の肌色や体のラインに合わせて選ぶことができて、とっても効果的。」
9種類のスキンカラーや多数のボディーシェイプに対応のシェイプウェアが取り揃えられている、と本人はご満悦の様子。
KIMONOをまるで新しい名詞かのように呼んでいます。
本人はハッシュタグにてキモノボディー(#kimonobody)という言葉を使い、矯正下着を着ている女性たちの体の写真を多数SNSで公開。
またSNS上では、日本の歴史ある文化である着物を下着の名前にする、という点が大きな論点になっています。
This is “Kimono” I wear. Your underwear is very nice, but please do not register it as Kimono. Please do not monopolize our Japanese culture Kimono as your trademark. #kimono #KimOhNo pic.twitter.com/oWqRpI1IR5
— マ 〽︎一葉乃舟なれや。 (@mr2k4tr) June 26, 2019
批判の声
このKIMONOの商品に対して、絶賛の声もある中、
日本人だけではなく、世界的にも批判の声を受けています。
日本の伝統ある着物を下着として認知させようという彼女に対し、
侮辱である、失礼極まりない、と怒りの声が寄せられています。

日本で古くから親しまれている象徴とも言えるような着物の存在。
キム・カーダシアンの行動を「文化の盗用」であるとの声が殺到。
盗用、というと正直わかりにくい表現かと思うのですが
英語では「Cultural Appropriation」と呼ばれ、appropriation とは収容、私物化、のように訳されます。
「文化の私物化」と言えば、正しい意味に近い響きになるかと思います。
その文化(今回は着物が伝統とされる日本)になんのゆかりもない人が、目立つことや所有すること、商品化を目的に私物化をしていることをさします。
This is #kimono I wore to my wedding. I’d like Kim to imagine how she’d feel if someone treated her wedding, prom or baptism dresses as lingerie.
— Misako Oi (@misakohi) June 26, 2019
“Kimono” are not just clothes but are a symbol that evokes precious memories and important life events. #KimOhNo pic.twitter.com/gD2KrTzsLR
SNSではキム・カーダシアンに対する意見として、自らの美しい着物をコメントに添える方々がたくさんいらしゃいます。
批判側の抗議の様子を見ていると、名前が「キム、オー!ノー!」にも聞こえるとして、ハッシュタグにもなって広がっています(#KimOhNo )。
なぜKIMONOにこだわるのか
多くの人が不満を訴える中、他にもっと良い名前をつけられたのではないかというコメントも見られます。
Kimono? 🙅🏽♀️🙅🏽♀️🙅🏽♀️ Could’ve gone so many ways, e.g:
— Esther Cook (@mumofsoulnwhim) June 25, 2019
KIMOTION (Kim + Motion) A play on commotion (a disturbance), motion = movement;
KIMETIC (Kim + Kinetic), physics, energy an object has due to its motion;
Anything relating to MOVEMENT bc shapewear can often be restricting.
KIMOTION ( Kim + Motion ) や、KIMETIC ( Kim + Kinetic )等、動き(MOVEMENT)に関することであれば、通常のシェイプウェアを着た際に動きを制限されることと差別化ができるから良いのではないか、と
以前キム・カーダシアンが発案しているKIMOJI ( Kim + Emoji ) を思わせるようなアイディアを出す人もいます。
海外メディアでは、今後KIMONOをキム・カーダシアンのブランドとしてのみ認知する人が出てくる可能性があることも懸念している様です。
ただただ名前にKimという彼女のイニシャルが入っているだけで、これを
キム・カーダシアンの影響力は、世界に変化を及ぼし兼ねません。
海外メディアでも大きな話題になっていました。
筆者の見解
私は賛成、反対以前にこのネーミングに執着する意味がわからないです。
そもそもなぜ新しいワードを作らずに、既に知れているKimonoというワードを使おうと思ったのでしょうか。
ユニーク度に欠けているだけではなく、まどろっこしい。
さらに、自分の名前が入っているからとは言え、ジョークが過ぎる、と考えるのは
KIMONOという言葉が「着物」として浸透して生きている日本人だからだろうか・・・。
本人が他国の文化を軽視しているようにも見えます。
自分で真新しい名前を作っておけば、余計な炎上も防げたものを、
セレブは何を考えているのかわかり兼ねます。
商品自体の価値を、名前一つで大きく下げてしまっていると感じます。
These are my grandmother’s kimonos. Some of these are dyed and embroidered by herself. When I was child, I loved watching she embroidered on kimono cloth. My grandmother who makes beautiful embroidery is also beautiful and I always felt it magical. #KimOhNo pic.twitter.com/29v3pzCGDn
— Ginji_GoldFish (@Ginji_GoldFish) June 26, 2019
もっと悲しいと感じたことは
コメント欄を見ていると、キム・カーダシアンの知人であろう有名人たちがこぞってこのラインを祝福していること、
また着物の写真を載せて抗議している日本人に対し、心ないコメントをする多国籍の人たちが垣間見えたことです。
正直日本以外では問題視されていないことも実感しました。
もしこれが日本よりも圧力的な国への「私物化」だったらどうなっていたのだろうと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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