今回は、スペインで住み込みオーペアをしている筆者の仕事内容や、家事の割り振り、食事について詳しくご紹介します。
オーペアをしてみたい!という人にとって一番気になるのは、「実際にどんな仕事をすることになるのか」ではないでしょうか。
- これからオーペアをしたい人!
- オーペアの仕事内容が知りたい人!
- 安く海外生活を始めたい人!
- 現地の言語が話せないけど海外生活したい人!
- 現地人のリアルな生活を味わいたい人!
- オーペアのメリット&デメリット
筆者はスペインに来てオーペアを始めてから、そろそろ2ヶ月がたとうとしています。現在は生活もだいぶ安定してきて、仕事もルーティーン化しました。
この記事では、そんな筆者が実際にどんな仕事をしているのか、家事はどれくらいしているのかについて詳しくご紹介します。
とは言え、オーペアとしての仕事内容は、家族によって様々です。
今後オーペアをする予定の人や、現在オーペアをしている人に、参考としてご覧頂けたら嬉しいです。
スペインでオーペア!仕事内容とは?家事の割り振りについて
仕事内容は大きく分けて2つあると思っています。
1つは「依頼された仕事」もう1つは「自主的にやってる仕事」の2つです。
依頼されていることのほとんどが子供に関する仕事です。
一方で、「頼まれてないけどやった方が良いよな」と考えてやっている仕事は以下です。
その程度かよ!とか思われそうですが、トータルで結構時間を要します。
とは言え、やらないのはどうかと思う&協力的に動いた方が良いだろうということで、自主的に動いています。
喜んでもらえるだろうしね。
こんな感じで仕事をして、家族と仲良く過ごしています。
優しくてフレンドリーな家族に恵まれました。
自分の時間は足りない
ただし、こんな感じで仕事をしていると、自分の時間は思うように取れません。
週末はほとんど家族で出かけるので、平日に子供達が学校に行っている4時間が自由時間です。(朝ごはんの片付けや子供のベッドメイキング、洗濯などをしているので完全自由ではないですが・・・)
夜も晩御飯を食べ終わるのが遅いので、そのあとにシャワーを浴びるとすでに12時をまわっていることがほとんどです。平日は朝7時半に起きないといけないので、そのまま寝ます。
筆者の生活ルーティーンは別記事でご紹介しているので、参考にどうぞ。
スペインでオーペア中!洗濯などその他生活の様子について
筆者が受け持っている仕事以外に、一般的なオーペアが受け持つことになる可能性が高い仕事内容はこんな感じだと思います。
上記に関して筆者の場合は、必要なときだけお願いをされるスタイルで生活しています。
家族がどれだけ生活面の援助を求めているのかによって、仕事の割り振りは違うはずです。
事前に自分の仕事分担について聞いておくのが安心です。
一般的なオーペアの仕事例:洗濯
筆者の場合、自分の服と家族の服は分けて洗わせてもらっています。
混ぜると絶対に物が紛失するからね。特に靴下!
家族の服を洗濯することはありませんが、自主的に洗濯物を干したり取り込むのを手伝うことはあります。
また、トイレやキッチンなど共有のタオルが1週間以上変わってないことが多いので、勝手に洗濯をしてしまうことがあります。笑
一般的なオーペアの仕事例:料理
料理は必要なときに何度かお願いをされたことがありますが、基本的にはする必要はないと言われています。昼ごはんと晩御飯は、両親のどちらかが作ってくれています。
ちなみに朝ごはんはココア+クッキーやシリアルです。
筆者自身、料理が苦手なのでありがたいです。
一方で、たまに日本食を振舞ったり、一緒に作ったりするようにしています。
家族と一緒に巻き寿司を作るのがおすすめです!
日本からの新しい経験として、楽しんでもらえると思います。
一般的なオーペアの仕事例:掃除
週に1回のペースで家を掃除する人が来ます。
筆者は自分で自分の部屋を掃除したいとお願いしたので、自分の部屋だけ定期的に掃除をしています。
キッチンはIHなので、料理の後は毎回掃除をします。
その他は特に掃除をしていませんが、たまに家族がトイレを掃除しているのを見かけます。
一般的なオーペアの仕事例:子供を寝かしつける
両親共に夜遅くまで働いていることが稀にあります。
そんなときは空気を読んで、歯磨きをさせてベッドに入れています。
とはいえ、ほとんどの夜にどちらかの親がいるので、筆者は関わらずに自分のシャワーの用意をしています。笑
スペインでオーペア中!休日はある?休みの日の過ごし方
2週間に1日くらい、今日は休みをとって良いよ!と言われることがあります。
そんなときには自分の部屋にこもって、ブログやYouTubeの作業をしたりスペイン語の勉強をしています。
家族によっては、もっと休みをもらえることがあるかもしれません。
でも、正直少し複雑な気持ちになったりします。
というのも、休日に部屋にこもっていてもご飯には呼んでくれるので、タダ飯を食べさせてもらっている気になるからです・・・。
コロナが終われば街に出て一人でフラフラ遊びに行くことも可能になると思うので、休日の過ごし方は変わるはずです。
【仕事】オーペアの負担は重い気がする。けど感謝
子供の世話をすることと、常に子供と英語で話すことが筆者の基本的な仕事内容です。
だからこそ、「丸1日仕事モードで、自分が学ぶ時間が取れていない」と感じています。
もし世話をすることだけが仕事だったら、スペイン語を話して学びながら生活できるので、自分にもプラスが大きいはずです。しかし、筆者の場合にはあいにく英語での生活が仕事なので、少し仕事の負担が重いと感じ始めました。(筆者は英語を学んでいません)
仕事をしているだけだと、自分に学びがないんだよね。
生活をしている中で、スペインを感じられることや、スペインにいるからこその学びがあまりありません。一般的な労働時間を8時間だとすると、わりにあってはいない気もします。
しかし、食事代や宿泊代がかからないことやお小遣いを頂いていること、ほとんどの食事は用意してもらえることなどを考えると
そういうものか〜。
と、感謝の心を忘れないように生活しています。
ただし、「私はオーペアをしに来たのであって、親になりに来たのではない」ことは忘れないようにしています。休みをとる権利はあるはず、ということですね。
オーペアのメリット&デメリット
結局オーペアって良いの?悪いの?と思った人も多いはず。
現在筆者が感じている、オーペアのメリットとデメリットをまとめてみます。
参考にしてみてください。
スペインでオーペア!メリット
まずはメリットから!
オーペアのメリットと言えば、大きく分けて3つ。生活面・費用面・仕事面です。
オーペアのメリット①生活面
やはり、現地で生活する家族に混ざって生活ができるのは、何よりのメリットだと感じます。
その国で生まれ育った人たちの生活は、一緒に住んでみるまで分からないものです。
例えばスペイン人家族と一緒に住んでいる筆者は以前、ママ友のスペイン人宅に招待されて「アペリティーボ」を楽しむことができました。アペリティーボはスペイン人の間で親しまれている習慣の1つですが、もしスペイン人家族と一緒に住んでいなければアペリティーボの存在すら知ることができなかったと思います。貴重な体験ができました。
オーペアのメリット②費用面
留学やワーホリに行く場合、最低限の初期費用が必要です。
【参考記事】ワーホリにかかった初期費用を公開!最低いくらあれば足りるの?内訳も解説
現地で仕事をして生活費を稼いでいく場合にも、仕事を見つけるまでの食費や宿泊費、交通費などはあらかじめ用意しておく必要があります。
一方でオーペアは、食費と宿泊費という生活費の大きな部分をカットすることができるので、低コストで海外生活を始めるための切り口だと言えます。
また、本来ホームステイをしたい場合にはお金を払う必要がありますが、無料でホームステイができる&現地の生活を体験させてもらえるようなものです。
オーペアのメリット③仕事面
例えばワーホリをしたいと考えている場合、現地の言語力がゼロだと仕事を見つけるのは難しい場合が多いです。特にスペインはスペイン人でも仕事を見つけるのが難しい状況なので、スペイン語力ゼロの人が仕事を見つけるのは至難の技なはず。
一方で、オーペアを必要としている家族は言語力を重視していない場合があります。
例えば、異文化交流をしたいとか、とにかく家の手伝いをしてほしいとか、子供に日本語を教えてほしいとか。
自分の条件とマッチする家族を見つけることができれば、その国で生きていくための方法になるというわけですね。
とは言え、オーストラリアでワーホリをしていたときには英語力がほぼゼロでも仕事を見つけている人はいました。
詳しくはYouTubeチャンネルの方で熱弁しています。
【関連記事】オーストラリアのワーホリでバリスタ&化粧品販売員になった私が仕事を見つけた方法を紹介します
スペインでオーペア!デメリット
正直、メリット部分とデメリット部分はどちらも特徴的なので、ご自身の性格にあうかどうかで判断されると良いと思います。
オーペアのデメリット面を大きく分けると3つ。相性面・自由面・語学面です。
オーペアのデメリット①相性面
どれだけ事前にコミュニケーションを取っていた家族でも、「会ってみたらなんか違う…。」となってしまう可能性は必ずあります。
なんだか恋愛みたいな感じですかね。マッチングアプリでの出会いみたいな
筆者の場合には想定通り素敵な家族で、とても恵まれているとは感じます。
しかし、生活を共にしていくなかで、文化の違いというか、家庭の持ち方の違いというのはやはり見えて来ました。例えば、昼ごはんが3時半、夜ご飯が9時の文化面。あと、子供が学校から帰宅しても手を洗わせる習慣がないとか、毎日お風呂に入らない文化と家庭の特徴ですね。
あらかじめ聞いておけないとか、決めておけないようなルール・文化的な違いなどは、生活が始まってからストレスに感じるかもしれません。
こればかりは、お互いの生活の相性次第であり、会って生活をするまでわからない点と言えます。
オーペアのデメリット②自由面
家族の生活をお手伝いしに行くので、家族の生活が中心の時間割りになります。
つまり、家族の予定の中に自分が休めるタイミングがなければ、常に働くことになるんですね。
例えば、筆者の家族の両親は週に2回英語教室に通っています。2、3時間程度子供を任されるので、子供中心の時間になります。(たまに子供がテレビに夢中になる隙を見て勉強しますが、笑)
また、「子供の面倒を見ることが仕事」であり、「食べさせてもらっている身」だと感じるため、休むことに罪悪感もあります。
あらかじめ働く必要のある時間をきっちり決めておくと良いです。難しいことも多いとは思いますが…。
自分が休みたいタイミングで休めない、仕事と自由時間の境目がない、自分の行きたいところに行けない、という点で、以前オーストラリアでワーホリをしていたときと比べてはるかに不自由だと感じています。
オーペアのデメリット③語学面
筆者のように、「第2外国語圏」で「自分が自由に扱える言語(日本語など)」を使って生活しなくてはいけない条件のオーペアなら、大きなデメリットと言えます。(英語を勉強しに英語圏でオーペアをする場合には、むしろメリットが大きいと思います。)
筆者はスペイン語を勉強しにスペインに来ていますが、家では「子供と英語で話すこと」がルールです。例え筆者がスペイン語を流暢に話せるようになっても、英語で話す必要があります。
スペイン語で1度も会話をしない日も、珍しくありません。
正直、どうしてスペインに来ているのか、目的を見失って悩む日も多いです。
「今日何も学んでない…。」という日は嫌悪感に襲われます。
家族がスペイン語で話しているのを聞くだけでは、「音を聞いている」感覚と変わらず、言語上達には繋がりません。
会話ができるようになるためには、「相手の発言を聞き取り」「自分の意見を的確に言葉にして伝える」の2ステップが重要だと考えている筆者にとって、英語でオーペアをするという選択は語学上達面で正しい選択だったのか、疑問に思っています。
【関連記事】留学で英語力を伸ばした人たちがした共通の行動とは?留学を無駄にしないためにできること
オーペアの仕事内容は家族次第!家事の割り振りは確認しよう
着いてから「こんなに仕事があるなんて聞いてない!」というトラブルを防ぐためにも、事前に家族と仕事内容をすり合わせしておくことが大切だと感じています。
特に「なんでこの仕事してくれないの?」「これもしないといけないの?」というすれ違いは、こじれの原因になりやすいです。
筆者の場合も、事前にメッセージで確認するだけでなく、現地に着いてからも改めて自分の仕事内容や生活の流れについて確認しました。
とは言え、他人が一緒に住むわけですから「これは仕事だからする!これは仕事外だからしない!」という姿勢だと、うまくいかないのではないかと思います。
一緒に生活しているからこその、助け合い精神があれば、お互いに気持ちよく生活していけることを実感しています。
オペアをしたいと考えている人は、「上手にコミュニケーションを取りあえる」と感じる家族を探してみてください♪
次回は「私がオーペア家族を選んだ理由/私が選ばれた理由」について記事をアップします!