【無料で生活】オーペアとは?スペインで住み込み体験談!語学力アップは可能?

【無料で生活】オーペアとは?スペインで住み込み生活してる私の体験談 Aupair

現在スペインで住み込みオーペアをしている筆者です。この記事では、「オーペアって何?無料で生活できるって本当?」という方の疑問に答えていきます。

海外経験に興味のある人の中には、「現地で生きるための生活費がないから難しい」と感じたことがある人も多いと思います。

海外生活と言えば留学やワーホリ、就職など方法は様々ですが、海外で生活を始めるための貯金がない人にとってはどれも踏み出しにくい方法です。

一方で「オーペア」は、費用を最低限に抑えながら生活をすることができる方法です。

この記事でわかること!

  • オーペアとは?
  • どんな生活になるの?
  • 語学力はアップできる?
  • 体験談
  • 本当に無料で生活できるの?

「海外で生活したいけど、費用がない」「言語力がなくてもできる仕事を探している」「子供の世話が好き」という人には、オーペアはぴったりかもしれません

筆者自身オーペア開始から1ヶ月半が経ち、日々のルーティンや生活の流れが安定してきたので、体験談を踏まえてお伝えしたいと思います。

オーペアの内容は厳しく決まっているわけではなく、家族次第で条件が変わることが多いです。それぞれ事前にすり合わせをしておくことが重要です。

この記事では、筆者と家族の場合について体験談をもとにご紹介します。必ずしも全ての家族に当てはまるわけではないので、参考としてご覧下さい。

オーペアとは?無料で生活できるって本当?

家族が連れて行ってくれたToledoのモスクから

オーペアとは、子供のいる家族の家に住み込んで子供の世話をする仕事のことです。仕事、というよりも「お手伝い」をするといったイメージの方が、しっくりくると思います。

住み込みで子供の世話をする代わりに、寝る場所と食事を無料で与えてもらえるのが、オーペアの醍醐味です。

Komugi
Komugi

つまり、生きていくだけなら無料ってことだね!

個人的に遊びに行ったり外食、買い物をする場合には自己負担なことがほとんどですが、賃料と生活費は払う必要がないので、「生きていくのは無料」ということですね。

筆者は完全無料で生活しています

筆者はマドリードから1時間ほどの小さな街に住んでいますが、現在コロナの影響もあり外に出て遊ぶことができません。

良くも悪くもお金を使うタイミングはないので、今のところ完全無料で生活しています

とは言え、個人的な買い物はもちろん自分でお金を払っているので、たまにお金を使うことはあります。

こんな感じに服や靴下など、必要なものや新しくスペインで発見したものを自由に購入して楽しんでます。(お金に余裕はないので最低限ですが…笑)

もしマドリードに遊びに行けるようになれば、だいたい片道15ユーロの電車賃を自分で払う生活になるはずです。

オーペアは給料がもらえる?ポケットマネーがあることも

オーペアは仕事というよりもお手伝いなので、給料が時給で発生するようなことはほとんどありません

しかし、生活費としてポケットマネーをくれる家族もいます。一般的には、週に5000円〜1万円をもらえることが多いです。

ポケットマネーがない家族もいるので、事前に確認しておきましょう。

スペインでの携帯代、保険代の負担は家族

他に、携帯代や保険代の負担も家族にしてもらっています

スペインに来る前から、携帯会社や保険会社にあらかじめ契約をしてもらっていました。

現在は外出することがないので、携帯代は毎月5ギガぶん(値段はわからないです)、保険代は1年ぶんで590ユーロほどだったようです。

Komugi
Komugi

ビザの手助けもしてもらいました。この家族には本当に感謝です。

スペインに長期滞在するためのビザは、家族の手助けなしでは取得できないものを採用しています。

筆者の場合は特に、家族には感謝する部分が大きいです。

ちなみに携帯は「simyo」、保険は「Adeslas」という会社を利用しています。

スペインで住み込みオーペア!仕事内容と生活の流れ

子供たちとデザートを食べに行きました

オーペアは基本的に、親の手が回らない部分のお手伝いになると思っていれば良いです。

例えば筆者の家族の場合、両親が共働きなため、主には子供の登下校をサポートしています。

1日の仕事の流れ
  • 8時半
    子供を起こす
    子供を起こしたら制服に着替えさせて、朝ごはんの用意をし、ご飯を食べさせます。
  • 8時40分
    子供を学校に連れていく
    子供を連れて学校に行きます。学校までは歩いて15分ほどです。
  • 9時20分
    犬の散歩
    犬が家で待っているので、散歩に連れて行きます。だいたい20〜30分ほど歩きます。
  • 10時
    家事の手伝い
    子供たちが脱ぎ捨てたパジャマをたたみ、ベッドメイキングをして、朝ごはんの片付けをしたら食洗機の食器を戸棚に戻します。まれに昼ごはんを作る日もあります。
  • 13時半
    子供の迎え
    子供の授業が終わるので、学校に迎えに行きます。
  • 14時半
    子供を着替えさせる
    手伝わないと一生着替えないので、遊びに夢中になっている中着替えをさせます。
  • 15時半
    昼ごはんを食べさせる
    昼ごはんを食べさせます。特に魚の場合には骨をとってあげないと食べられないので、手間がかかります。
  • 18時
    子供と遊ぶ
    子供の宿題を手伝ったり、遊んだりします。
  • 21時
    夜ご飯
    夜ご飯まで子供と遊ぶことが多いです。

夜ご飯を終えたら、シャワーを浴びて寝ることが多いです。夜ご飯はだいたい1時間半〜2時間程度かかるので、多くの日に10時半〜11時半の間に解散になります。

この時間の流れの間に時間を見つけて、自分の服を洗濯したり、部屋を掃除したりしています。

筆者の場合「何時から何時まで仕事」とキッチリ決まっていないので、家族の様子を伺って休んだり遊んだりするのが難しいです。

オーペアに休みはあるの?休日について

2週間に1回程度、今日は休んで良いよと言われる週末があります。

平日は子供の学校があるので、休むことはできません。

また、休んで良いと言われても、子供が親の目を盗んで部屋に遊びにくるので…笑

完全に1人で休めているわけではないです。

Komugi
Komugi

休日も作ってもらったご飯を一緒に食べるので、完全に休めていない感覚が残っているのが正直なところです。

通常であれば外出することもできるので、丸1日外で過ごしてリフレッシュすることも可能だと思います。

現在はコロナで外出することができないので、どうしても家で休む以外に方法がありません。

スペインで住み込みオーペア!語学力アップは可能?

筆者が鳥好きと言ったら飼ってくれたカナリアです

筆者の場合、家に住むための条件が「子供と英語を話すこと」です。

両親の希望は「子供が英語を話せるようになること」なので、家では常に英語です。

現在の筆者にとって、スペイン語を学ぶタイミングはほとんどありません。スペインに住んでますが、普段の生活は英語になってしまっています。

Komugi
Komugi

スペイン語の上達をしているとはあまり感じられません。

正直、子供の英語力がグングン伸びているのと比べて、自分のスペイン語力は全然上がっていないと感じています

両親とはスペイン語を話して良いと言われていますが、筆者に会話をできるほどのスペイン語力がないので、私も英語を話してしまう+両親も英語で話しかけてくるというダブルパンチでノックアウト状態です。

毎日2フレーズくらいスペイン語を使って話してもらっている程度。子供たちの登下校時間とかぶるので、語学学校は行けません

スペイン語上達のために、改善の余地ありだと自覚しています。

第一外国語なら上達しそう

とは言え、オーペアの状況によっては語学力アップも見込めると思います。

自分が上達させたい言語を使って家族と生活する場合には、語学力アップも見込めるはずです。

例えば、英語を学びたい人が英語圏でオーペアをする場合、英語を使って生活ができるのであれば、英語力は伸びると思います。反対に、日本語を話してほしい!という家族と日本語で生活をする必要があるなら、語学力アップの道は厳しくなります。

ポイントは、家族とコミュニケーションをとる言語が、自分の上達させたい言語なのかどうかだと感じています。

シンプルですが、筆者は正直頭を悩ませています。

自分の話せる言語でオーペアをするメリットもある

語学力アップの面だけ見ると、自分が既に話せる言語でのオーペアはデメリットが大きいと感じます。しかし、コミュニケーション面ではメリットが大きいです。

例えば、もし筆者がスペイン語が全く話せない状態でオーペアをする場合、スペイン人家族は私のお世話もしているような気分になるはずです。

スペイン語の単語を教えながら、ゆっくり話して、ときには説明をしないといけないなんて、大きな子供がもう1人増えるようなものです。

オーペアはホームステイではないので、家族がオーペアの世話をする義務はありません

実際に筆者が一緒に住ませてもらっている家族の両親は英語が話せるため、コミュニケーションは比較的スムーズにできていると感じています。

Komugi
Komugi

もしスペイン語でしかコミュニケーションができなかったら、かなり苦労したと思います。そのぶん語学力は急激にアップした気はしますが…。

メリットとデメリットは表裏一体といった感じですかね。

とは言え、オーペアになるための条件が事前に決まっていることがほとんどなので、まずは家族に確認してみると良いです。

オーペアはホームステイじゃない!違いについて

家族がハナタトゥーをしてくれたとき&一緒にマニキュアを塗って遊びました

オーペアとホームステイって何が違うの?と思った方もいるかもしれません。

オーペアは他人の家に滞在して生活をするので、ホームステイの1種であるとは言えると思います。

しかし、一般的なホームステイとは違うことを念頭に入れておくべきだと考えるべきです。

決定的な違いは、「オーペアは手伝いをする代わりに住ませてもらえる」「ホームステイはお金を払って住ませてもらう」ことだと感じています。

オーペアは、手伝いをしないなら家に住ませてもらえる権利はありません。家族側が雇用主のようなものなので、与えられた仕事がこなせない(雇用主側にメリットが無い)なら追い出されてもおかしくありません

一方でホームステイはお金を払って住ませてもらっているので、お金さえ払っていれば仕事を与えられることもないし、期待値も無いに等しいことが多いです。

Komugi
Komugi

ホームステイの方が圧倒的に気が楽です。

今までホームステイやルームシェア、フラットシェアなど色々な形で他人と住んできた筆者ですが、オーペアが一番気をつかって生活している実感があります。正直、毎日気疲れがすごいです。

「期待に応えなきゃいけない」「私が住んでいることを後悔させてはいけない」というプレッシャーが筆者の体をむしばんでいるのを感じています。

神経質な人や、自分の時間が必要な人にはオーペアは向いていないかもしれません。

現地の生活を味わえるのは最大のメリット

気疲れするとは言え、やはり貴重な体験をさせてもらえることは多いです。

スペインに住むスペイン人がどのような生活をしているのかを実際に体験できるし、子供たちと一緒に色々な場所へ連れていってもらえるのも楽しいです。

例えば先日、家族が近所のスペイン人宅にお招きされたので、一緒にスペイン風アペリティーボを楽しませてもらいました。

現地のリアルな生活に加えてもらえるのは、オーペアやホームステイならではの体験だと言えます。

オーペアビザが発給される国もある!

連れて行ってくれたToledoの協会

オーペアをすると言っても、その国に滞在できる権利があることが前提です。つまりビザが必要ってこと。

Komugi
Komugi

旅行ビザで短期間のオーペアをして欲しい家族もいますよ!

旅行ビザとは、旅行を目的に発給される短期的なビザです。日本人の場合は、特に難しい手順がいらないことが多いです。

国によってはオーペアビザを発給している国もあります。スペインにはありませんが、例えばフランスやオランダであれば取得は可能です。

ワーホリ同様に年齢制限があることや、入国前にオーペア家族を見つけて発給の手伝いをしてもらう必要がある(旅行ビザから現地で切り替えができる可能性もありますが)ことが難関な点と言えますが、興味のある方は調べてみると良いと思います。

約1年の滞在許可がもらえることが多いはずです。

オーペアで現地生活が無料!気になる人は探してみてね

とある日のお庭ディナー

筆者はAupair WorldやFindAuPairという世界共通のホームページで家族を探しました。

>>Aupair World公式ホームページ

>>FindAuPair公式ホームページ

それぞれの国にオーペアを探すためのホームページが用意されていることがあるので、興味のある国について調べてみると良いと思います。例えばオーストラリアなら、日豪プレスGumtreeでもオーペアを探している家族を見つけることは可能です。

記事のまとめ
  • オーペアでは完全無料で海外生活ができる
  • ポケットマネーがある場合もある
  • 伸ばしたい言語でステイすれば語学力アップも可能
  • 家族と一緒に現地での生活を味わえる
  • 期待値があるぶん気をつかうことはある
  • オーペアビザが発給される国もある

ということで、今回の記事は以上になります。

次回はオーペアになるための条件や資格、実際に感じたメリット・デメリットについて記事を更新します。

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